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身近なところにこそ、危険が潜んでいます
電子レンジ、テレビ、洗濯機、冷蔵庫・・・
挙げていけばキリがないですが、生きていくうえで必要不可欠な家電たちです。家の中を見渡してみると、コンセントには差しっぱなしにされたプラグの束、なんてことがよくあります。分かってはいるのですが、すぐには使わなくても明日また使うからと、プラグを抜かずにいることもあるでしょう。
ガスコンロや電子レンジなどの調理器によって発生する火災は有名ですが、今回は「トラッキング火災」という現象についてご紹介したいと思います。
火災に気付いた時にはもう遅いのです
普段あまりプラグを抜き差しすることがないような場合、長期間放置することによってホコリが溜まってしまうことが原因とされています。トラッキング火災とは、溜まったホコリがきっかけとなってショートを発生させ、やがては発火を引き起こしてしまうことを指し、周囲に燃えやすいものがある場合や、キッチンなどの空気中に湿気が多くある場所のコンセントは特に注意しなければなりません。
実は普段使用していないコンセントであっても、指しているだけで微量の電流が流れています。テレビ台の裏など、あまり頻繁に触らない場所などは特にトラッキング火災が発生する危険性が高いと言えるでしょう。
家にいるときに火災が発生すれば早期に気付くことができるかもしれませんが、旅行などで長期の外出をしていれば火災の発見が遅れ、取り返しのつかない事態にもなりかねません。
小さな心がけこそが、何よりの防災です
最近ではコンセントにホコリがたまってしまうのを防止するため、直接プラグに差し込むことができるピックなども登場してきています。材質は電気を通さない絶縁ゴムなどで出来ており、発火の可能性をかなり下げてくれるでしょう。
また、シャッターによってホコリの侵入を遮断することができるような、火災予防機能のついた電源タップも最近では家電量販店などでよく見かけますし、こういったさまざまな防災グッズを活用することで、ある程度は火災の発生を防ぐことに役立ちます。
しかしながら、無理のない範囲でいいのでコンセントを時々掃除したり、電化製品の使用後はプラグをコンセントから抜いておくなどの小さな心がけをすることが、何よりの防災であることを忘れないようにしましょう。