東京電力では、家庭内で電気を作り出すエコキュートを提供しています。
電力自由化により、東京電力のエコキュートを利用している方はどのような影響を受けるのでしょうか。

エコキュートは継続利用できるのか?

結論から言うと、電力自由化後も直接的な影響はありません。
東京電力と電力供給契約を維持し続ける限り、エコキュートを今後も利用できるのです。ただし、東京電力と契約を解除した場合はこの限りではありません。

電力自由化後、新規参入した新電力会社の中には東京電力と提携しているものと未提携の電気事業者があります。
東京電力と提携している新電力会社であれば、エコキュートを継続して利用できますが、そうでない場合は利用できなくなります。

東京ガスのエネファームとは?

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エコキュートと似た家庭用コージェネレーションシステムを提供している東京ガスは、電力自由化された2016年4月に新規参入を表明しており、5年後には首都圏需要の1割の獲得を目指しています。
電力自由化を機に電力供給サービスを開始、主に2人~4人の家族世帯に向けて、割安な電気料金を発表しました。そんな東京ガスが提供しているのがエネファームです。

エネファームは、お湯のみをつくるエコキュートと異なり、電気を作ると同時にお湯もつくりだします。そのため、ガスと電力をセットで契約することで、ガスと同時に電気も使えるようになります。

以前から東京電力のエコキュートと東京ガスが提供するエネファームとは競争関係にありましたが、より競争が激しくなると考えられています。

様々なサービスで顧客獲得を目指す

東京ガスは、電力サービスとガスサービスの両方と契約しエネファームを利用している顧客であれば、2018年3月まで毎月150ポイントを付与するキャンペーンを展開しており、エネファーム利用者にとって歓迎すべき良い影響といえます。
これ以外にも、ガスと電気とインターネットの3つを契約すると利用できる特典トリプル割や、ガスト電気とセットで契約すると日本最大級の料理レシピサイト・クックパッドの検索機能を、myTOKYO GASで利用できるキャンペーンを積極的に行っています。

東京電力に比較すると7.6~8,9%削減できる電気料金であることや、各種キャンペーンが効果をそうしたことことから、電力が自由化された4月5日のプレスリリースでは電力サービスの申込件数が20万件を突破したことを発表しています。

エネファームの利用者は、電力自由化後、電気とガスとをセットで契約することでよりお得なサービスを利用できるようになったのです。