最近よく耳にする電力小売り自由化とは一体なんなのか?
最近TVでも東京ガスがCMをしていますね。言葉は聞くけどいまいちよく分かっていない人も多いのではないでしょうか?

この電力小売り自由化によって、もしかすると電気代を安く抑えることができる可能性があるのです。

目次

電力の小売り自由化とは

電気を買う会社を自由に選べることです。
食材を買うのに安いスーパーを選ぶことができるように、電気を買う会社を選ぶことができるようになります。

今までは、東京に住んでいたら東京電力といったように、住んでいる地域によってどの会社から電気を買うかが決まっていました。
ですが、今回の電力小売り自由化によってその制限が無くなり、例えば東京に住んでいるけれど関西電力から電気を買うといったことができます。

さらに、既存の会社だけでなく、東京ガスなどのガス会社、KDDIといった通信会社など、100社を超えるたくさんの企業が参入を決めています。

自由化されると良いことがあるのか

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まずは電気料金です。
毎月の電気代というのはけっこう馬鹿にならないもの。会社を乗り換えることによって、料金が安くなる可能性があります。

今までは住んでいる地域で嫌でも特定の会社から電気を買わなければならなかったため、電気代が高くても諦めるしかありませんでした。悪い言い方をすると足元を見られていたということです。

しかし、他に安いところがあれば乗り換えられてしまうとあっては、電力会社もうかうかしていられませんので、電気料金を下げる努力をするでしょう。

また、会社によって様々なプランが用意されていますので、自分の生活スタイルに合ったプランを選ぶことでも料金が安くなる可能性があります。

例えば、「9:00~18:00までの電気代は高いけど、それ以外の時間帯は安い」といった料金プランであれば、日中に仕事で家にいない会社勤めの方は安くなる可能性があります。

なぜ自由化をするのか

まず一つ目に、リスク分散です。
今までの制度だと、例えば東京電力に何かトラブルが起こると、関東地方の家庭の電気が一斉にストップしてしまい、大混乱になります。

東日本大震災の時のような状態ですね。
また、既存の会社の独占状態を無くすというのも目的です。

独占状態によって、前述したように、料金が高くてもガマンするしかない状態を生むことになります。競争させることによって業界の健全化に繋がるというわけです。

このように、自由化とは国にとってもメリットの多いものなのです。