電力自由化にはさまざまな効果が期待されるようになっていますが、消費者が特に気になる部分となっているのが料金の部分です。

電力自由化がされると言っても金銭的なメリットが無いというのであればわざわざ契約を切り替えるという必要もないでしょう。

では実際のところどうなるのか、料金が変化するとしてどのように変化するのかについて確認していきましょう。

目次

電力自由化で電気料金は安くなる?

さて、まずは結論である「安くなるのかどうか」というところについてですが、これは少なくとも電力自由化が行われた直後は安くなる可能性が極めて高いです。

というのも新規参入業者は導入時に大手と比べると顧客数が少ない状態でスタートすることになりますから、その中で顧客を獲得するには価格でアピールすることが最も効果的な戦略になるからです。

電気料金が安くなるのであれば契約を切り替えても良い、むしろ安くならないのであれば契約は切り替えないという顧客が多いのですからこうした戦略を取る業者は多いでしょう。そのため導入直後はしばらく安い価格で電気が使用できる業者が目立っていく可能性が高いと言えるのです。

セット割引を利用すればさらに安くなる可能性がある

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もう一つ電気料金が安くなる可能性としてチェックしておきたいのが各業者が提供するセット割引です。

現在電力自由化によって新規に業界に参入する業者として多数の業者が名乗りを上げていますが、その中には携帯電話会社やガス会社と関連が深い企業もあります。

ガスや携帯電話と併せて契約することで価格がさらに割り引くという発表をしている企業もかなり多くありますから、自身が今契約している会社を確認すると電気をさらに安く利用できるようになるでしょう。

ただし値上がりするリスクもある

しかし注意をしなくてはならないのが日本に先駆けて電力自由化を行った国では電力価格が却って値上げしているケースが多いということです。
これは民営企業として運営がされていくために発電コストがダイレクトに消費者の負担になることが原因のひとつです。

日本ではそうしたことの無いように価格変動に対して競争を阻害しない程度の制限をかけるとしていますが、今後もし石油価格などが高騰すれば最終的な料金は現在よりも高くなる可能性があります。

安さばかりを求めて契約する先を決めてしまうと後から困ったことになってしまうこともあり得ますので、契約先は慎重に検討を重ねた方が良いでしょう。