電気を買う。
あなたはこのことを意識したことがありますか。
これまではほとんどの人が、自分の住む地域の名前を冠した電力会社から電力の供給を受けることに疑問をもったことはなかったでしょう。
料金を支払っても、「買う」という意識ではなく、使用料を支払うという感覚でしょう。電力が小売りの対象になるなんて思いもよらなかったのです。
それが、食料品や衣料品のように小売りされた電力を消費者が自分で選んで購入する時代が来たのです。
東日本大震災以後、電気を創ること、電気を使うことに関心が高まり、そしていよいよ電気を買うことに国民の関心が高まってきたのです。
目次
電力が完全に全面自由化
電力の自由化は2000年に大口需要者、起業などには解禁されていましたが、今回は完全に一般家庭が自由に会社を選べる全面自由化となりました。
今年4月から、電力が全面自由化になるのです。これは、一つの流通革命といってもいいかもしれません。
全面自由化は企業にとって大きなビジネスチャンスとなっています。
現在までに100社を超える企業、グループが参入を表明し、電気料金体形などを発表しています。
従来からある会社も、顧客を奪われない為に、さまざまな料金プランを打ち出しています。消費者にとっては、選択肢が増えることはうれしいことです。
電力の小売りとは?自由化とは?
電力の小売りとはとはどういうことでしょうか。
小売りとは、消費者が選んで購入できるということです。
発電された電気に区別はありません。
送電線は既成の会社が敷設した電柱、電線を通って各家庭に送られてきます。どの会社の電気を使っても電気に違いはないのです。
ではなにが違うのでしょうか。
分かりやすくするために、今では当たり前になった電話を例に考えてみましょう。
かつて電信電話公社時代、全国の家庭は同じ形態の電話を使っていました。
全国どこでも同じサービスでした。
それが、自由化になり、新たに多くの会社が参入した結果、料金体系も、サービスもバラエティーに富み、消費者は自分の好みに合わせて電話を選べることになりました。
それが自由化です。
かしこい選択
電力の自由化は、消費者にとって利益をもたらすものでなくてはならないと思います。
ガス会社の参入でガスと電気のセット利用、エネルギー会社の参入ではガソリンと電気のセット利用、携帯電話会社を利用すれば家庭電化製品とのスマートライフが楽しめるなど、生活に新たな付加価値を加えるものにならなければならないと思います。
かしこく選択することが大切です。